薬屋を営むサルバトーレ一座。サルバトーレ、娘のマリア、愉快な従業員達。
マリアは、母カタリーナを早くに亡くしたショックから足が不自由な生活をしていました。

娘の足を治そうと薬屋となったサルバトーレ。
惚れ薬、毛増やし薬、痩せ薬、笑い薬・・・

どんな薬も効き目抜群なのに、マリアを治す薬だけはどうしてもできませんでした。
そんなマリアも美しい女性へと成長し、いつしか恋する年頃となりました。

ある日、純朴な青年マリウと出会います。
娘を溺愛するサルバトーレに反対されつつも二人は愛を育み、めでたく結婚。
家族の危機には必ずマリアの母カタリーナの面影が、いつもそっと助けてくれるのです。
マリアの不自由だった足もみんなの愛の力ですっかり治り、一家は幸せな暮らしをしていました。

やがて、マリアとマリウの間にはカーラという元気な女の子が誕生。
カーラはすくすくと成長し健やかな少女となりました。このカーラが、反抗期の真っ只中。
家族も手を焼いているところです。

どこにでもあるような家族の風景が繰り広げられる『ナポリの奇跡』の物語。
そんなサルバトーレ一家、ひょんなことから日本へ、それも熊本へ旅することになりました。今回は、その熊本旅行での一コマを皆さまにお届け致します。